スマートファクトリ(DX化)の基礎 ~グリーン調達~
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スマートファクトリ(DX化)の基礎
スマートファクトリ化やDX化を推進している方々は、
どの様な施策を打てばよいかを日々、検討しているかと思います。
そこで本コラムでは、経営工学などで用いられる用語を解説していきたいと思います。
目次
グリーン調達とは
グリーン調達は、製品の原材料・部品や資材、サービスなどをサプライヤから調達する際に、環境負荷の小さいものを優先的に選ぶ取組のことです。
資源採取から廃棄までの製品ライフサイクルにおける全体の環境負荷を対象としています。
目的・目標
グリーン調達は、製品のライフサイクルにおける環境負荷の低減をめざし、グローバルなモノづくりを推進し、持続可能な社会を実現することです。
① 納入先の利点
納入先企業が自らの製品を環境配慮型に転換し、市場において販売を拡大して行くなどの事業機会を獲得するため、又は化学物質などの法規制への厳格な遵守によりリスク回避を達成するための手段として、グリーン調達が必要となります。
② サプライヤの利点
グリーン調達の実施により、納入先企業の事業戦略を理解し、環境に関する要求等に的確に対応することは、サプライヤの納入先企業からの信頼を獲得することにつながり、サプライヤにとっても事業機会の獲得とリスク回避をすることになります。
ポイント
①価格
環境を配慮した製品は、価格が高くなる
②業務負荷
担当者の業務負荷が増え、リソースが不足する
課題
現在は、売上高 1,000 億円程度の納入先企業においては、策定していない場合が多いです。
また、対応している納入企業は1 次サプライヤが大半であるが、将来的には 2 次・3 次サプライヤまで拡大する可能性が高いです。
サプライヤ環境経営の評価は、「法規制対応」、「事業継続性」の観点から実施している納入先企業が多数であり、「経営戦略上」、「中長期的財務影響」の観点から実施している納入先企業はあまりなく、「リスク低減」、「サプライヤと関係強化」という効果があると考えている納入先企業が多く、「コスト削減」、「成長機会の獲得」という効果があると考えている納入先企業は少ないです。
欧州の化学物質規制の適用対象業種(電気機器や輸送用機器メーカー等)では、化学物質の情報管理のため、業界団体として取組みを行っています。
まとめ
昨今は、ガソリン車の販売禁止やSDGsなどの浸透もあり、
環境問題に関する規制や市場ニーズはシビアになっています。
グリーン調達を行うことで、ステークホルダの信頼性獲得や
規制対応につながるだけでなく、
企業のブランディングやイメージ戦略にもつながっていきます。
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