イノベーション・新規事業に必要な基礎知識 ~プロジェクトマネジメント概要~
プロジェクトマネジメントとは
コンサルティングの仕事をしていると
プロジェクトマネジメント関係の相談を多く受けます。
従来から、プロジェクトマネジメントのニーズは高かったと思いますが、
ニーズの多様化、グローバル化、ダイバーシティなどの社会情勢もあり、
プロジェクトマネジメントのニーズは高まってきているかと思います。
そこで本コラムでは、プロジェクトマネジメントの概要を解説し、
全体像を理解した上で、必要に応じて個々の知識を習得して頂くことを意図しています。
目次
プロジェクトマネジメントの歴史
プロジェクトマネジメントの歴史は古く、
起源はエジプトのピラミッド建設にあるといわれています。
(約5000年前ぐらい)
そして20世紀半ばになってから、体系化され、
手法などもブラシュアップされてきました。
その中で、志向性も下記のように変化していきました。
- 目標志向
QCD(品質、コスト、時間)などの目標を明確にし、成果を実現 - プロセス志向
プロジェクトマネジメントの実行方法をプロセス化し、成果を実現 - ミッション志向
環境変化に対応し、複雑化する課題に解決の道を開き、企業価値創造を実現
プロジェクトマネジメントとは
では、そもそもプロジェクトマネジメントとは何でしょうか?
プロジェクトマネジメントとは、特定指名を達成する為に
有機的なチームを編成し、プロジェクトマネジメントの専門職を駆使し、
プロジェクトを公正な手段で効率的・効果的に遂行し、
確実な成果を獲得する実践的能力をプロジェクトに適用することです。
公正な手段
公正な手段とは、国際規格(ISO)水準に適合し、
社会理念、倫理基準、専門的基準や法規に準拠した手順により、
プロジェクトを遂行することをいいます。
効率的遂行能力
効率とは、
資源投入に対する産出の比率を意味し、
プラントや建造物などの場合には、物的生産性指標のことを意味します。
プロジェクトマネジメントでは、ムリ・ムダ・ムラを最小限に抑制する
手順、知恵、工夫が必要とされるが効率的遂行能力においては、
物的生産性に加えて市場情報や生産データを活用したり、
異種技術を結合したりして価値を高める知的生産性も重視されている。
効果的遂行能力
効率とは、プロジェクトによってもたらされる全体的な影響に関する指標であり、
プロジェクトに直接的、間接的に利害が発生する関係者(ステークホルダ)たちの満足度に関係します。
効果的遂行能力は、プロジェクトの投資コストに対して得られるベネフィットの程度で評価されます。
有期的なチーム
プロジェクトは、開始日と終了日がある有期性のものです。
そのため、プロジェクトマネジメントの実践は、
有機的なプロジェクトチームによって行われます。
プロジェクトと定常業務の違い
上記で、プロジェクトは有期的と述べましたが、
そもそもプロジェクトと定常業務の違いは何でしょうか?
プロジェクトと定常業務は、相容れない二律背反の概念ではなく、
時間経過とともにプロジェクトから定常業務に移行していきます。
プロジェクトマネジメントの知識体系
日本プロジェクトマネジメント協会では、
プログラム・プロジェクトマネジメントの実行を支える基盤知識群を
3領域(事業経営基盤・知識基盤・人財能力基盤)としています。
まとめ
今回は、プロジェクトマネジメントの概要として、
目的や必要な知識について述べてきました。
プロジェクトマネジメントは、奥が深くそれ自体で1つの学問になっています。
弊社のHPでは、プロジェクトマネジメントに必要な知識や
導入例などを紹介していく予定です。
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