SDGs(持続可能な開発目標)とは何か? 実施事項や関連技術を解き明かす ~質の高い教育をみんなに~
SDGs対応に悩んでいませんか?
近年、SDGsのニーズが高まってきており、顧客からSDGsの取組を求められたり、
上司からSDGs対応を指示されるなど対応に追われている方も多いかと思います。
上記の様な風潮から、
イノベーションや新規事業開発とSDGsは切っても切れない関係にあると言えます。
しかし、SDGsの17の目標は概念的であり、
自社の製品・サービスにどう絡めればよいのかイメージできず、
進め方が分からなかったりする方も多いと思います。
本コラムでは、これまでにSDGsの目標である
「貧困をなくそう」、「飢餓をゼロに」、「すべての人に健康と福祉を」に対し、
イノベーションアーキテクチャモデルを用いて、
実施事項や関連技術を説明しました。
今回は、「質の高い教育をみんなに」に対し、
実施事項や関連技術の説明をしていきたいと思います。
目次
「質の高い教育をみんなに」の取組パターン
外務省に記載されている取組事例を分析すると
下記3パターンに分類されます。
- 技術移転
- 教材の提供
- 学習意欲の向上
「質の高い教育をみんなに」のビジネスアーキテクチャモデル
取組パターンを分析すると「質の高い教育をみんなに」を実現するには、
下記の3つの機能が必要であることが分かりました。
- 開発途上国に技術を移転する
- 教材が自由に手に入る
- 学習に興味を持たせる
これらから、ビジネスアーキテクチャモデル(イノベーションアーキテクチャモデル)に
すると下記の様になります。
開発途上国に技術を移転する
「開発途上国に技術を移転する」ためには、
どうすればよいのでしょうか?
一番の障害となるのは、コミュニケーション(言語)です。
コミュニケーションを円滑に行う為、
音声認識や文字認識の技術が必要となります。
教材が自由に手に入る
「教材が自由に手に入る」ためには、
どうすればよいのでしょうか?
余剰リソースを学校などの教育機関に提供すれば
教材が自由に手に入ります。
そのためには、需要と供給がマッチングできる様な
マッチング問題の数学的技術が必要です。
学習に興味を持たせる
「学習に興味を持たせる」を提供するには、
「遊び感覚で学習できる」、「学習効果が分かる」
「反応が返ってくる」などが必要となります。
これらを支えるソリューションとしては、
人間工学技術が必要となります。
まとめ
「質の高い教育をみんなに」の取組事例から、
イノベーションアーキテクチャモデルを作ることで、
「技術移転」、「教材の提供」、「学習意欲の向上」を
満たすことが必要であるとわかりました。
また下記の関連技術が必要であることもわかりました。
- 音声認識
- 文字認識
- マッチング問題
- 人間工学
このようにイノベーションアーキテクチャモデルを用いて分析することで、
SDGsのような概念的な事象に対して、
必要な要件、施策構造、技術・ソリューションを見出すことができます。
弊社では、イノベーションアーキテクチャモデルを活用した
コンサルティングサービス、研修サービス、調査サービスを行っております。
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