DX化推進者・オープンイノベーション推進者のための委託先(サプライヤ・ベンダ)や協業先の選び方
委託先(サプライヤ、ベンダ)や協業先の選定に悩んでいませんか?
様々な企業様のオープンイノベーション支援、DX化支援、新規事業支援などを行っていると
委託先や協業先を探して欲しい・選んで欲しいと依頼されるケースが多々あります。
本コラムでは、どの様に委託先や協業先を選定しているかをご紹介いたします。
目次
選定プロセス ~発注までの流れ~
委託先や協業先に発注するまでの流れは下記の様になります。
- 委託先・協業先をまとめた候補リストから企業を選定
- 選定した企業に対し、見積を行う
- 総合的判断し、1社を決定・発注する
では候補リストは、どの様に作っていくのでしょうか?
候補リスト作成の流れ
候補リストは、下記のステップで作成します。
Step1.テーマ選定
テーマ選定フェーズでは、開発や製造など現場のニーズを打合せを通して確認・整理し、
委託先・協業先に求める要件概要をまとめます。
ここの要件概要を誤ると適切な企業を選定できなくなります。
そのため、現場主導で行う又は現場をきちんと理解している人が主導したほうが上手く行きます。
Step2.調査
調査フェーズでは、Step1でまとめた要件に当てはまる企業を調べます。
調べる方法は、ネットリサーチ、展示会、外部委託などがあります。
調査フェーズでは、ただ企業をリストアップするだけではなく、
簡易的に評価も行います。
実施者としては、現場の方ではなく購買部門や調査会社などが行うケースが多いですが、
キチンと知見が無いと適切な企業をリストアップできないリスクがあります。
そのため、実施者にはキチンとStep1でまとめた内容を理解し、
業務や技術などが分かる人財に任せる必要があります。
Step3.評価
評価フェーズでは、Step2でリストアップした企業に対し、
ヒアリング、面談、視察などを行い詳細評価を行います。
実施者に関しては、こちらも業務や技術などが分かる人財に任せる必要があります。
企業の評価方法
調査フェーズや評価フェーズで企業を評価するには、
評価軸を設定する必要があります。
評価の項目は、大別すると下記の4つになります。
- 適合性:テーマに対応できるのか?
- 技術力:技術力はあるのか?
- 生産性:生産能力はあるのか?
- 品質:品質は担保できるのか?
現在、総務省統計局の発表だと日本の企業数は、550万社程度あります。
企業によってはグローバルに活躍しているケースも多いため、さらにこの数倍、数十倍の企業が対象となってきます。
そのため、全ての企業を詳細に調査し、まとめていくことは不可能です。
そこで、調査フェーズの段階では適合性を重点的に評価し、絞り込んだ上で評価フェーズでは、詳細に評価を行います。
調査フェーズ |
評価フェーズ |
|
適合性 |
〇 |
× |
技術力 |
△ |
〇 |
生産性 |
△ |
〇 |
品質 |
△ |
〇 |
まとめ
今回ご紹介したように協業先の選定にはある程度の知識が必要となります。
そのため、外部アドバイザを活用する際は、バックグラウンドなどをきちんと調べてからご依頼する方が良いです。
またサプライヤだけでなく、アライアンス、共同研究、共同開発、
オープンイノベーションなどのパートナ探しも同様に評価軸を定め、キチンと評価する必要があります。
弊社では、共創支援(オープンイノベーション支援)、製品開発支援を行っております。
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