SDGs(持続可能な開発目標)とは何か? 実施事項や関連技術を解き明かす ~貧困をなくそう~
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SDGs対応に悩んでいませんか?
近年、SDGsのニーズが高まってきており、顧客からSDGsの取組を求められたり、
上司からSDGs対応を指示されるなど対応に追われている方も多いかと思います。
上記の様な風潮から、
イノベーションや新規事業開発とSDGsは切っても切れない関係にあると言えます。
しかし、SDGsの17の目標は概念的であり、
自社の製品・サービスにどう絡めればよいのかイメージできず、
進め方が分からなかったりする方も多いと思います。
そこで本コラムでは、
第一弾としてSDGsの目標である「貧困をなくそう」に対し、
イノベーションアーキテクチャモデルを用いて、
実施事項や関連技術を解き明かしていきたいと思います。
目次
「貧困をなくそう」の取組パターン
外務省に記載されている取組事例を分析すると
「衣食住」+「職」の4パターンに分類されます。
- 衣:使わなくなった衣類や在庫品を必要な人に提供
- 食:農作物の生産性向上 / バリューチェーンの構築
- 住:低価格住宅の提供
- 職:農業・産業の構築 / 簡易インフラの提供
「貧困をなくそう」のビジネスアーキテクチャモデル
取組パターンを分析すると「貧困をなくそう」を実現するには、
下記の4つの機能が必要であることが分かりました。
- 着るものがある
- 食べるものがある
- 住む場所がある
- 職がある
これらから、ビジネスアーキテクチャモデル(イノベーションアーキテクチャモデル)にすると下記の様になります。
着るものがある
「使わなくなった衣類を貧困層に提供する」ことで「着るものがある」を実現できます。
実現手段としては、数学手法である「マッチング問題」の技術が必要となります。
食べるものがある
「食べるものがある」課題を解決するには、
「生産量を増やす」または「余剰地域から食料を運ぶ」の方法が考えられます。
生産量を増やす実現手段として、「アグリテック」の技術が必要となります。
余剰地域から食料を運ぶための要件として
「鮮度を落とさない」/「迅速に輸送する」必要があります。
鮮度を落とさないためには、「鮮度維持技術」が必要となります。
迅速に輸送するには、「無人輸送技術」が必要となります。
住む場所がある
「住む場所がある」ためには、「安価で家を提供する」必要があり、
そのためには、「安価に家が建てられる」/「安価な建材」が必要となります。
安価に家が建てられるためには、「建築技術」が必要となります。
安価な建材を得るには、「特殊建材」が必要となります。
職がある
「どんな場所でも働く環境をつくれる」ことで、「職がある」状態にできます。
どんな場所でも働く環境を作るには、「簡易インフラ」技術が必要となります。
まとめ
「貧困をなくそう」の取組事例から、
イノベーションアーキテクチャモデルを作ることで、
「衣類」「職」「住居」「働く場」を満たすことが必要であるとわかりました。
また下記の関連技術が必要であることもわかりました。
- マッチング問題
- アグリテック
- 鮮度維持技術
- 無人輸送技術
- 建築技術
- 特殊建材
- 簡易インフラ
このようにイノベーションアーキテクチャモデルを用いて分析することで、
SDGsのような概念的な事象に対して、
必要な要件、施策構造、技術・ソリューションを見出すことができます。
弊社では、イノベーションアーキテクチャモデルを活用した
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