製品・サービス開発方法
製品サービスの開発はどの様に行われるのでしょうか?
イノベーションの重要性が増し、新規事業の注力やスタートアップ企業が増えたこともあり、
新製品・新サービスの開発に頭を悩ませている方は多いのではないでしょうか?
本コラムでは、新製品や新サービス開発においての従来方法などを紹介し、
共創やオープンイノベーションを考慮した
次世代の新製品・新サービス開発の方法について、考えていきたいと思います。
目次
開発方法の変遷
新製品や新サービスの開発方法の変遷は、
北陸先端科学技術大学院の故亀山教授によると
下記であると言われています。
- リニアモデル
- 連鎖モデル(クラインモデル)
- 仮説修正モデル
- 市場創造モデル
リニアモデル
イノベーション創出の源泉が新たな科学技術知識である場合用いられてきた方法。
1980年代ぐらいまで世界的に主流な方法であった。
市場ニーズは、明確かつ自明であり、開発すべき技術も明確である場合に有効。
連鎖モデル(クラインモデル)
S.J.クライン氏が1985年に提唱した方法。
従来のリニアモデルを否定し、
イノベーションの出発点を「市場発見」であるとする連鎖モデル(クラインモデル)を提唱した。
クライン氏は、将来製品コンセプトを追求する「市場プル(market pull)」の方が、
技術開発を先行させる「技術プッシュ(technology push)」より
遥かにイノベーションの成功確率が高いとし、
市場発見による戦略的コンセプト目標の設定が非常に重要であるとした。
仮説修正モデル
クラインモデルでは、顧客や市場を観察することでニーズを把握できるとしていたが、
ニーズを把握するには、市場実験必要であるとしたのが
この仮説修正モデルである。
仮説修正モデルでは、早く市場に出し、反応を見ることを重要視した。
市場創造モデル
そして近年注目を挙げているのが、
市場創造モデルである。
市場創造モデルは、
ユーザを製品・サービス開発に巻き込み
市場を一緒に造ることを目的とし、
ユーザ体験を重視しています。
各モデルの比較
各モデルを比較すると下記の様になります。
リニアモデル | クラインモデル | 仮説修正モデル | 市場創造モデル |
ニーズは自明 | 顧客・市場を観察すればニーズがわかる | 市場実験しないとニーズはわからない | ユーザと共創していく中でニーズが把握できる |
技術要求は自明で、研究者・開発者の興味で製品・サービス開発しても当たり外れは少ない | 顧客・市場を観察する必要がある為、マーケティング部門と連携が必要となる | プロトタイプなどを使って、市場投入し、仮説検証を行う | ユーザが欲しいものを積極的に提示し、ユーザとの共創作業そのものに体験価値を見出す |
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まとめ
上記で述べてきたように市場とのかかわり方で、
アプローチ方法及びそれに必要な人材も異なってきます。
特に近年は、市場の変化が激しく、多様化も進んでいる為、
市場創造モデルが求められています。
弊社では、市場創造モデルを実現する為のコンサルティングサービス
及び様々な方法論を学べる研修サービスを提供し、
新規事業やイノベーション促進を支援しています。
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市場ニーズと解決方法である技術(シーズ)の関係性を見える化する独自のフレームワーク(イノベーションアーキテクチャモデル)を活用して、アイデア創発・座組構築・製品化/サービス化まで企画~実行まで地に足の着いた方法で新規事業開発を支援しています。
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