SDGs(持続可能な開発目標)とは何か? 実施事項や関連技術を解き明かす ~すべての人に健康と福祉を~
SDGsイノベーションアーキテクチャモデルお知らせピックアップ
SDGs対応に悩んでいませんか?
近年、SDGsのニーズが高まってきており、顧客からSDGsの取組を求められたり、
上司からSDGs対応を指示されるなど対応に追われている方も多いかと思います。
上記の様な風潮から、
イノベーションや新規事業開発とSDGsは切っても切れない関係にあると言えます。
しかし、SDGsの17の目標は概念的であり、
自社の製品・サービスにどう絡めればよいのかイメージできず、
進め方が分からなかったりする方も多いと思います。
本コラムでは、SDGsの目標である「貧困をなくそう」や「飢餓をゼロに」に対し、
イノベーションアーキテクチャモデルを用いて、
実施事項や関連技術を説明しました。
今回は、「すべての人に健康と福祉を」に対し、
実施事項や関連技術の説明をしていきたいと思います。
目次
「すべての人に健康と福祉を」の取組パターン
外務省に記載されている取組事例を分析すると
下記4パターンに分類されます。
- 環境
- 住宅
- 医療
- 交通
「すべての人に健康と福祉を」のビジネスアーキテクチャモデル
取組パターンを分析すると「すべての人に健康と福祉を」を実現するには、
下記の4つの機能が必要であることが分かりました。
- 大気を汚さない
- 建材から有害物質を出さない/住居内の空調を適切に管理する
- 一人一人に合った医療
- 交通事故を起こさない
これらから、ビジネスアーキテクチャモデル(イノベーションアーキテクチャモデル)に
すると下記の様になります。
大気を汚さない
「大気を汚さない」ためには、
どうすればよいのでしょうか?
まず大気の状態を検知する必要があり、
そのためのソリューション(技術)がセンシング技術となります。
また、有害物質の排出を抑える必要があります。
または、排出してしまった有害物質を浄化する必要があります。
そのためのソリューション(技術)が環境技術となります。
建材から有害物質を出さない/住居内の空調を適切に管理する
アスベスト問題に代表されるように建材が物質を出してはいけません。
そのための建材技術が必要となります。
また空調を適切に管理する為には、
空調状態の検知を行う必要があり、そのためのセンシング技術が必要となります。
さらに空調を制御する為、空調技術が必要となります。
一人一人に合った医療
「一人一人に合った医療」を提供するには、
個人を特定する必要があります。
そのため、生体認証技術が必要となります。
また、治療履歴を把握する必要がある為、
情報管理技術が必要となります。
さらにそれらの情報を基に病気を治療する為、
医療技術が必要となります。
交通事故を起こさない
交通事故を起こさない為には、
運転をサポートする予防安全技術が必要となります。
まとめ
「すべての人に健康と福祉を」の取組事例から、
イノベーションアーキテクチャモデルを作ることで、
「環境」「住居」
「医療」「交通」を満たすことが必要であるとわかりました。
また下記の関連技術が必要であることもわかりました。
- センシング術
- 環境技術
- 建材
- 空調技術
- 生体認証
- 情報管理
- 医療
- 予防安全
このようにイノベーションアーキテクチャモデルを用いて分析することで、
SDGsのような概念的な事象に対して、
必要な要件、施策構造、技術・ソリューションを見出すことができます。
弊社では、イノベーションアーキテクチャモデルを活用した
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