SDGs(持続可能な開発目標)とは何か? 実施事項や関連技術を解き明かす ~飢餓をゼロに~
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SDGs対応に悩んでいませんか?
近年、SDGsのニーズが高まってきており、顧客からSDGsの取組を求められたり、
上司からSDGs対応を指示されるなど対応に追われている方も多いかと思います。
上記の様な風潮から、
イノベーションや新規事業開発とSDGsは切っても切れない関係にあると言えます。
しかし、SDGsの17の目標は概念的であり、
自社の製品・サービスにどう絡めればよいのかイメージできず、
進め方が分からなかったりする方も多いと思います。
過去にSDGsの目標である「貧困をなくそう」に対し、
イノベーションアーキテクチャモデルを用いて、
実施事項や関連技術を説明しました。
今回は、「飢餓をゼロに」に対し、
実施事項や関連技術の説明をしていきたいと思います。
目次
「飢餓をゼロに」の取組パターン
外務省に記載されている取組事例を分析すると
下記4パターンに分類されます。
- 農作物の生産性向上
- 新たな食材の開拓
- 余剰な食材を必要な人に提供
- 公平な取引
「飢餓をゼロに」のビジネスアーキテクチャモデル
取組パターンを分析すると「飢餓をゼロに」を実現するには、
下記の4つの機能が必要であることが分かりました。
- 作物の生産量を増やす
- 新たな食材を開拓する
- 余った食料を再分配する
- 公平な取引を行う
これらから、ビジネスアーキテクチャモデル(イノベーションアーキテクチャモデル)に
すると下記の様になります。
作物の生産量を増やす
「作物の生産量を増やす」ためには、
どうすればよいのでしょうか?
まず作物の成長状態を把握・管理する必要があります。
また、楽に農作業を行う必要があります。
最後に病気や害虫の被害にあっていないかを知る必要があります。
状態を知るためのセンサや管理システム、
農作業支援システムなどを実現する技術が、「アグリテック」となります。
新たな食材を開拓する
近年は代替肉の研究や昆虫食などの研究もされており、
それらの「新食材」技術が必要になります。
余った食料を再分配する
「余った食材を再配分する」には、
欲しい人と提供したい人を適宜適切に組合わせる必要があります。
そのための実現手段として、数学手法の「マッチング問題」の技術が必要となります。
また、食材の鮮度が落ちないようにするしたり、輸送時間を短くする必要があります。
それらを支える技術として、「鮮度維持技術」、「無人輸送技術」が必要となります。
公平な取引を行う
農業を主力としている国は、発展途上国が多い為、
「公平に取引を行う」必要があります。
そのためには、不正改ざんを抑止したり、
色々なプレイヤが情報を持ち寄って取引を行える仕組みが必要となります。
それらを支える技術として、「ブロックチェーン」があります。
まとめ
「飢餓をゼロに」の取組事例から、
イノベーションアーキテクチャモデルを作ることで、
「農作物の生産性向上」「新食材の開拓」
「食材の再分配」「公平取引」を満たすことが必要であるとわかりました。
また下記の関連技術が必要であることもわかりました。
- アグリテック
- 新食材
- マッチング問題
- 鮮度維持技術
- 無人輸送技術
- 無人輸送技術
このようにイノベーションアーキテクチャモデルを用いて分析することで、
SDGsのような概念的な事象に対して、
必要な要件、施策構造、技術・ソリューションを見出すことができます。
弊社では、イノベーションアーキテクチャモデルを活用した
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